最近、インスタなどですごくいい雰囲気を作っているブランド、女性のエンパワメントを掲げているブランドの商品を購入してみては、実物を見て、着てがっかりしたりしてる。A la base, 蹴回し足りなくない?など。
女性の服、見た目・効率重視が変わっていない・・・?
ブランドを形成するにあたり、最初に作ったコンセプトの言葉。フランスで生きる女性への共感を形にしたいと思い、その言葉をしたためた。7シーズン目のコレクション、ここ最近ずっと大事にしているものは、品格、というキーワード。
生地屋さんや工場さんと話すときの、メンズは本物志向だけど、女性ものはそこまで求められないというたわいもない会話の中にひそむ違和感。
女性ものだから、トレンドもので、安い生地で、簡単な仕様で、、、?
私はフランスでクリエーションにかなりの時間を割く現場を体験していて、以前の日本の企業で企画していたようにはもう服を作れない。毎回ひとつひとつに膨大な選択肢を思いつきながら、その中で全体のバランスや構造のことを考えながら足し引きしていく作業は効率とは真逆の方向で、誰に頼まれているわけでもないけれど毎晩遅くまで、細部の仕様を夢見ている。いつもそればどこに向かっているかと言われると、品格への道のりだと思っている。
内面に品格を感じる女性に見合う、確かに考え抜かれた、本物と思えるようなものに囲まれて生活してほしいし、食してほしいし、体験してほしいし、その人の品格を下げない服を着てほしい。
そしてそれは女優など特別な人だけではなくて、どんな立場や環境の人でも気高くいていいし、自分を高めるべきだし、誰かの様子を伺って幼く装う必要なんて全くないこと。
そして、私は日本というミソジニーと効率主義という2大巨塔の逆境のなかで、自分が一つの会社とブランドを運営するものとして、このブランドの作る服だけは自分の良心の塊で、ピュアな理想の原型だと言えるものを作っていきたいし、それを守りたい。
この文章を書いている間はたくさんの理想的なアイディアが頭をよぎるけど、会社の運営と服を作っていく具体的な数えきれない作業の中で、その理想はおぼろげに。
初めてのメン募をしてみる。
私は自分がデザイナーではなくてもいいとも思っているし、PHOTOCOPIEUという船が多くの同じような理想を抱く人たちの集う場所になればいいなと思っていて、
その中で新たなデザイナーが作るPHOTOCOPIEUのドレスも見てみたい。
フェスを提案したい人がいてもいいし、何をやっても向かっている方向が同じなら良い。
今は私ひとりの企画では会社の経営もあるし年2のコレクションが精一杯。
メンバー求む。