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June 27, 2025

この国で女性が強そうに見えた場合に、その女性は幸せになるのだろうか?
この疑問が浮かんだ際に、私はザワザワし、ソワソワした。
フランスで出会ったような、強くて自立心のある女性のための服を作りたいと常々思ってきたから。

日本でのミソジニーや男性優位の考え方は染みつき過ぎていて、家族や友達とのたわいのない会話の中に紛れ込んでくる。
若い女性はデートで奢ってもらうことが正しいし、スペックの高い男性と結婚することが人生の成功への鍵だ、と言う。
田舎へ戻ると特に、立派な人は嫁さんをもらう・立派な人じゃないので嫁さんをもらえないという話がふつ〜に出てくる。私は一度結婚した際に、よその家の物になったらしく、さまざまな実家の行事に呼ばれなくなった。女性は、まだ物扱い。
東京ではそんな会話はほとんどないが、結局全てのもとを辿れば男女の賃金格差によって、女性は奢られないと、守られないと生きていけない状況が多い。
そして、賃金を決めるのは会社の役員など権限のある人たちだが、上場企業の女性役員比率12.5%(2024年時点)で、10人中9人くらい男性。10人の中の1人の女性の声がどれだけ通るのか、想像してみてほしい。
私はこの国でこの2つを徹底するだけで、男女格差は劇的に変わると思っている。
・ボードメンバーのクォーター製
・男女の賃金格差をなくす

女性の先輩たちの中で、責任を持ちたくないし、昇進したくないという現場をいくつか見てきた。プライベートとの両立を考えた際に、責任ある立場になることへの難しさを想像してのことだろう。男性は、そんなこと考えたことがあるだろうか?どうして、女性だけがこの投げかけにぶつかり続けないといけないのだろう。

また、正直社長になってみて思うことは、責任感のある女性が少ない。責任を取るという気概があるから重要な仕事が任せられる。重要な仕事が任せられないと、給与は高くできない。

さて、問いの答えはなんだろう。
私はもう日本全体の男女格差を憂うことが時間の無駄に思え、自分の周りでミソジニー発言をする人たちを消してきた(存在しないものとし、目の前に現れないようにコントロールした)。環境はだいぶ穏やかになり、日々の怒りは減った。
でもそんな中、私はどんな服を作ったらいいの?
名誉男性化したいわけではなく、自分の体のまま、柔軟な思想のまま、少し臆病なまま、男性と同じ社会的立場でありたいだけだ。
社会的立場での差を省いた際に、残るのはなんだろう。

-女性の体のプロポーション、
-肌の柔らかさ、
-社会的立場に男女差がなくなった場合の、さまざまな立場としての状況のバリエーション。

強そうに見える服を作るのではなく、バリエーションに富んだ現代女性の着用機会に合うワードローブのデザインを考えることが現在の最適解のようだな。
文章は起承転結を必要とするから、難問は文章にしてみるべきだね。ありがとう。

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