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April 4, 2017

ゾゾタウンとか日本のECサイトとこっちのサイトを見比べて、目を見張るほどに体の意識について違いを見つけることができる。
最近はずっとヨーロッパの服に慣れているからこそ久しぶりに自分のふるさとに帰って、ちょっと仰天した。
ヨーロッパ特にフランスはバロックの時代があって、装飾に対するキャパシティが広い。日本は着物という同じ形の中で表面の布地にこだわってきたけど、その片鱗はありありと日本の現在の服の中に見てとれる。いわゆるシャツ、いわゆるワンピース、いわゆるスカート、カテゴライズの枠組みがはっきりしていて、変形の仕方が硬い。フォルムのドラマチックがもたらす恩恵に、あまり執着心がない。関心がないというより、体のカーブをいかに魅力的に見せようとするという感覚が存在してなかったからなぁ。それよりも、色の変化や刺繍とかに愛着が湧くのだと思う。
日本でよくある、バレル(樽w)ワンピースのお決まりのフレーズは ”すとんとしたシルエットで腰回りのシルエットをカバー”で、確かに痩せては見えるんだけど、そういうシルエットの見えないワンピースの多いこと。ヨーロッパだと少しぽっちゃりしてても、どうやって体のカーブを魅力的に見せるかって言う方向に行くと思うんだけどな。
実は私は昔からワンピースが好きじゃなくて、ワンピースというだけで女の子らしいとかデザインが過ぎたり、ふわっとしてたり、逆にボディコンシャスだったり、シックすぎたり、カジュアルすぎたり、とにかく似合うものがなかった。数年前プラダのワンピースを古着屋で見つけて以来、ワンピースの可能性は広がったっけれど、それまでは縁遠いアイテムナンバーワンだったな。ってわけで、生まれて30年、服づくりを始めて10年たった今自分に似合うワンピースができたので、同じようなしっくりきてない人たちに着てもらえたら嬉しいと思っている。

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